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学会便り 2004年 3月16日号

東洋運勢学会報 立春号 を発行致しました。
主な内容は、
となっております。

今号の学会便りでは、各紙面の内容を簡単に紹介しております。
内容の詳細についてお知りになりたい方は、事務局迄、お問い合わせ下さい。

■ 第1回「占い全日協の集い」 開催

去る平成十五年十月五日、大阪国際会議場において、「占い全日協の集い」第1回大会が盛大に開催されました。全日本運命学界連絡協議会の発足記念行事として運命学界では初の全国大会といえるもので、当初の五〇〇人程度の参加予定をはるかに上回る七四〇名が参加。一会場では収まらず、第一会場、第二会場と分けて開催されました。
二年前、本会会長の三須啓仙が業界の連帯と強調をスローガンに、会派を超えた協議会の設立を提案。数度の協議を重ねた結果、当会および社団法人日本易学連合会、日本占術協会の日本を代表する三団体が中心となって全日本運命学界連絡協議会を発足。その第1回目の集いが、大阪で開かれたものです。
本大会の盛り上がりは、さまざまな問題をかかえる業界の現状とその打開策を探りたいと願う各位の熱い思いの表れと言えるものです。占い業界が、このような大規模な集いを開催したのは初めてのことであり、まさに記念すべき大会となりました。
●開会式 三団体代表挨拶
総合司会を務める井上陽姿子氏(日本占術協会事務総局長)の開会宣言の後、占い全日協の集い実行委員長・易八大当会副会長の力強い開会の辞によりスタート。続いて全日本運命学界連絡協議会の設立発起人である代表委員三氏が挨拶に立ちました。
最初はレディファーストで社団法人日本易学連合会の文屋圭雲会長が登壇し、
「世界の人々に親しまれ、頼りにされている素晴らしい運命学。私たちがそれに従事していることに誇りを感じます。社会的評価を確立するために、会派を超えての情報交換、諸問題に対して連帯して処理に当たる力強い組織づくり、さらには運命学という学問を次の世代に正しい形で伝えていくことも私たちの大事な役割ではないか。これからも対話を通じてこの業界のレベルアップを図っていきましょう」
と述べられました。次いで日本占術協会の浅野八郎会長が、
「このような集いは、我々運命学を職業・研究の対象とする者にとっては長年の夢。運命学のことをアメリカではニューエイジ・サイエンス―新時代の学問といいますが、私は占いこそ新時代の科学、新時代の学問、その意味でこの三団体が一緒になって本日の集いを催したことは、このニューエイジ・サイエンスの新しい役割を多くの人に理解されていく大きなきっかけになっていくものと確信します」と挨拶。
最後に本会の三須啓仙代表が、参会への感謝を述べるとともに、
「参加者七四〇名余と聞き、一体どこに皆さんの心をそこまで捉えたものがあったのか、いましみじみと考えています。三つの会が一つの目的に向かって組織を作ろうということは五年前から構想していたものの、浅野会長、文屋会長とお会いして本日大阪でやろうと決めたのは今年三月。まだ何日も経っていない。どうか来てよかったと思っていただける会になるよう祈念します」
と挨拶しました。
●第一部 記念講演
開会式に続き、第一部として全日本運命学界連絡協議会代表委員の浅野八郎氏が、「実業家・政治家・芸能人にとって占いとはどんな役目をしたか」というテーマで講演。いずれの業界でも、成功するためには「知・運・命」が大切、という示唆に富んだ内容に、会場の参加者は熱心に聞き入っていました。
●第二部 リレースピーチ
記念講演終了後、十五分の休憩を挟みリレースピーチがスタート。テーマは「占い業界の今後の展望について」。当会事務局長の源真里がコーディネーターを務める旨が告げられ、源氏は本日の総合司会、井上氏を紹介、大きな拍手が送られました。スピーチのトップバッターは中西政山氏(日本易学連合会)。次いで福田有宵氏(日本占術協会)、山口莊令氏(東洋運勢学会)、金子周敬氏(日本占術協会)、北村光生氏(東洋運勢学会)、能勢眞觀氏(日本易学連合会)の六名が次々にスピーチを行い、各氏それぞれテーマに沿って日頃考えている業界のあるべき姿、未来に向けての展望が述べられました。
●第三部 パネル・ディスカッション
五名のパネラーの方々の紹介の後、「占いの実情と、これからはどうあるべきか」をテーマに、源真里当会副会長による基調提案をもとにデスカッションが進行。パネラー各氏から、現在、占い業界が置かれている実情や問題点、さらには今後に向けた提案などが、会派を超えて熱く語られました。最後に源コーディネーターは「今後は東京で、名古屋で、九州で、北海道でと回を重ねてやっていきたい」と締めくくりました。
パネル・ディスカッション終了後、占い全日協の集い実行委員・能勢眞觀氏(日本易学連合会理事)による、閉会の挨拶で集いは終了しました。
■ 第一部・記念講演
「実業家・政治家・芸能人にとって占いとはどんな役目をしたか」
全日本運命学界連絡協議会代表委員・日本占術協会会長 浅野八郎
先日、フランスの本屋さんで面白い本を見つけました。日本語に直すと『政治家とその人たちを支えている占い師』という題の本ですが、それによると、ヨーロッパでも有名な政治家は専属の占い師を持っているケースが非常に多いと書いてあります。有名なドゴールやチャーチルもいろいろ決断をする時に、専属のお抱えの占い師に頼っていた。ニクソンは年中占いの先生が側にいて、いろいろ指示を受けたということです。それから、ヒットラーが占いを非常に愛好したというのも有名な話です。
こうして見ると、世の東西を問わず、多くのリーダーというのは最後は迷うということですね。
迷うのは政治家だけではありません。政治家以上に実業家というのは、運命や運というものを非常に大事にする人が多いのも事実です。私がいちばん印象に残っているのは、真珠で有名な御木本幸吉さんです。その御木本さんが九十歳になった時に、新聞記者に成功できた理由を聞かれて言った言葉があります。それは、「知・運・命」。仕事で成功するためには何が重要かというと、「知」はアイディア、研究するという心が金儲けや仕事には必要だ。ところがどんなに頭を使い、研究心があっても、それだけでは商売は成功しない。それにはやはり「運」というものがある。そして最後に「命」、生命力です。やはり体がしっかりしていなければ、どんなに頭が良く、どんなに運が良くても駄目だということです。
私は、日本のいろいろな実業家にお目にかかり、また、テレビの仕事を四十年やって、たくさんの芸能人にも会っておりますが、やはり伸びていく人たちというのは基本的には「知・運・命」じゃないかと思います
ホンダは最初、自転車にモーターをつけるというのを考え出しました。創始者の本田総一郎さんには、何度もお会いしましたが、やはり運の強さがある。頭がいいだけでは駄目なんですね。運の強さ、運とどう付き合うか、まさに本田総一郎はその典型ではないかと思います。
それから松下電器の松下幸之助さんは、私がお会いした実業家の中でも最も印象に残っている一人です。松下さんには生前、よく新幹線でお目にかかりましたけれども、私を見ると松下さんは立ち上がって挨拶されるんですね。非常に頭の低い方で、非常に出会いを大事にされます。運を伸ばす人というのは、運が強いだけではなく出会いを大事にする、人間関係を大事にします。 こういう難しい時代に、どのような知恵を出して工夫をするのか、そして同時に運とどう付き合うのか。運命というものを軽蔑する人で成功している人はいないと私は断言していいと思います。
では、運とはいったい何なのか、徒然草を書いた兼好法師がこういうことを言っています。「運は日にあらず、人なり」と。人間の運を決めていくものは、確かに何年何月何日に生まれたことも重要だけれども、さらに大きいのはその人の性格だということです。物事を悪く悪く考える人は、やはり悪くなりますし、楽天的に考えるプラス志向の人は運を呼ぶ性格ではないかと思うわけです。「運はまさに日にあらず、人なり」です。
皆さんご存知のモーニング娘。あの十人がデビューする頃、一緒にお手伝いしたのですが、長い間見ておりますと、やはり最初とはずいぶん変わってきます。その十人の中で伸びる力を持っている人はグングン伸びていく。どういうのが伸びていくかというと、自分を実現したい、心理学で自己実現といいますが、自分はこれでやってみたいと一所懸命になる人。運は誰にも公平にやってくるでしょう。しかしその与えられたチャンスにどう自分を打ち込んでいくのか、「知・運・命」の「知恵」を絞ることが「運」を伸ばす鍵です。そして「命」というのは、私はいのちと同時に「使命感」だと思うんですね。この今の仕事を使命感に燃えてやっている人たちが、芸能人でも実業家でも、スポーツ選手でも伸びていきます。
その代表的なのが、いまニューヨークで活躍している松井秀喜選手です。彼のことは巨人にいた時からよく見ていましたが、ある時、彼が私に、「来年ニューヨークに行くかもしれないけれども、どうですか」と言うんですね。私は、即座に「あなたのチャンスはこの時しかないから、絶対に行くべきだ」と言いました。
なぜ私が松井に行けと言ったかといいますと、ひとつは、彼の手です。松井の手には、会うたびに勢いがついてくる。しかもミステリアスクロス(神秘十字)と呼ばれる十字の線がありました。これがある時はもうベストチャンスです。それからもうひとつきっかけになったのは、ユダヤの数字の運命学カバラです。それでいくと松井の運命数8は、「夢実現」という意味があるんですね。だから長年の夢が実現するチャンスだった。それに加えて松井が素晴らしいのは、その人柄です。私のいうこともちゃんと守って信じるその素直さ、それが運を呼ぶということではないでしょうか。
占師のことををフランス語で、マルシャン・ドゥ・ボヌールといいます。「幸せを売る男」という意味で、私の好きな言葉です。私は占いというのは幸せに繋がる学問だと思います。人間にとって幸せとは何か。それをいま一度考え直すことが、私は日本の本当の意味の繁栄に繋がることだと思っています。
■ 第二部・リレースピーチ 占い業界の今後の展望について
日本易学連合会理事 中西政山
ひとつには、占いを発展させるには変化が必要ということです。まさに激変の時代。占いに求められているものも変わっています。
二つ目に、遺伝子の研究解明が進展し、膨大なゲノム情報をコンピュータで自動解析するということになれば私たち占術家は不要となりはしないか。やがて来る時代への備えをしなければならないかもしれません。より深い易学知識でより良い占術法を学び、社会に対応できる、すなわちコンピューターでは不可能な人の心と心を結ぶ愛の深き回答者であるべく精進することが生き残りの道です。 それから三つ目として、サマータイムの検討が毎年話題になっていますが、もし時計を一時間進めるということになれば、夜の十一時以降生まれは誕生日が変わります。中には生まれ月まで変わる人も出て来るということで、誤った鑑定が発生するおそれがあります。ですから私たちは絶対にこれに反対しなければなりません。今回、この全日協という組織が誕生いたしました。当協議会でぜひお取り上げいただき、対応していただけるようお願い申しあげます。
日本占術協会副会長 福田有宵
現状のままでは未来の発展がない。これはどなたも痛感しておられると思います。時代の閉塞感が漂うなかで、これをどう打ち破っていくかがこれからの大きな課題です。
占いという貴重な文化は古代から連綿と続いており、我々はその使命を与えられています。個人の使命だけでなく、組織としての使命もあろうかと思います。本日、ようやくそのところへ到達してきたということで感慨を新たにしておりますが、さらにこれをどう結びつけていくかというのが次の課題になろうかと思います。
社会に寄与するためには、一つには占術というものが尊敬されること、慕われることであります。それには見識を高め、外部の業界に対する積極的な接触、そして理解と認識を得ることが大事であると思います。
この業界内部においての占術の技量の向上は毎々言われていることですが、いつも具体的な話に繋がっていきません。多種多様なジャンルがある占術界の中で横断的に結びついていく、そのための具体的な方策を望みたい。この着実な歩みこそ我々のこれからの道順ではないでしょうか。
東洋運勢学会副会長 山口莊令
人は形あるものに対しては賛否両論の批評を下しますが、無から有を生じる事柄に対しましては、冷たく無視することをもって己を保っているような感があります。ある民族の格言に、「ゼロから一への距離は、一から千への距離よりも大きい」というのがあります。すなわちゼロはゼロ、一までの隔たりは無限である、一は積み重ねれば千になる。一という実態があるものを獲得するまでは大変なのだと解説しています。今ここにご参席くださっている諸先生方と一緒に、ゼロから実態のある全日協の誕生をこの大阪国際会議場において祝賀し、未来に向かって普遍普及の進展に資したいと思っております。
いま世界は危機的状況にあります。と同時に、日本の国もこの先どうなるのか、その判断は困難を極めることは必至です。このような社会状況にあって、唯一、心の拠り所となるのが占術の世界ではないでしょうか。しかし問題を提起された際、どの程度占術家がアドバイスできるかといいますと、私には明確なアドバイスはできかねます。というのは問題提起の多くは、精神医療の世界と一緒くたにし、それにも増して経済問題まで絡んでいるからです。私たち占術に携わる人は、幅広く多くの事柄を勉強していなければいけません。
今後の業界の展望について申しあげますと、世界全体が文明に傾きすぎていたことへの反省として、今後は文化、すなわち物心両面を大切にすることによって、占術は平和を取り戻すことができるのではないかと思っております。
日本占術協会副会長 金子周敬
現在のような混沌とした世の中では、進むべきか退くべきか、右に行くべきか左に行くべきか迷うところです。大いに占いを必要としているわけです。
今後のことを易に問うてみたら、風が大きな山に突き当たって行くことができない、停滞蓄流しているという状態です。風通しが良くなるのは三年、四年後になると推察しております。悪徳商法、あるいは失業、倒産、パニック、騒乱、天変地異と、どうもかんばしからぬようです。不祥事件が生じないとは言い切れません。いきおい占術業界もまた不振をまぬがれないと思われます。
では、どのように対策を講じたらいいか。お客さまへの適切なアドバイスと同時に、相手の身になって答えを出していく、それが唯一の方法ではないかと思います。
次に、占い業界としては、個人が不詳事件を起こしたとしても、非難や批判は業界全体に関わってきます。そういう意味では占者のモラル、あるいは教養、占術の向上というのは業界全体の課題として取り組んでいかなければならないと思います。そのためには各団体が研究会、講習会、展覧会、あるいはシンポジウム等を開いて個人の資質の向上を図ると同時に、占いに対する啓蒙運動を展開していくというのが必要だと思います。それが対策としてはいちばん重要だと思います。
余談になりますが、昔、大熊茅揚先生が私に、「金子さん、私たちの仕事は人助けよ」と。これは先ほど浅野先生が占い師のことをフランス語で「幸せを売る男」というとおっしゃいましたが、通じるものがあるような気がします。
東洋運勢学会顧問 北村光生
日本人だけでなく、世界の人類の魂がおかしくなっている。テロ、戦争、疫病、作物の不作、そのような社会不安も、もとを正せば人間のエゴが生み出したものではないか。そんな不安の多い世の中で、幸か不幸か占いへのニーズは高いということが言えるのかもしれません。しかし反面、すべての面で多様化や多角化が進み、ハイレベル、ハイスピードな時代のニーズに対応できる占術家の供給が必須ですが、それもいささか心もとないのが現状です。聞くところによりますと、易者にもリストラがあるのだそうです。
私の師匠は、常日頃、「易者は高度な常識人でなくてはならない。常に新しい知識と教養と感覚とを身に備えよ」と申しておりました。
いま即時に業界のレベルアップと社会的地位の向上を外に向かって積極的に求めていく時ではなく、むしろ内に向かって積極的に求めていかねばならない時であると言えます。
ここに各団体が交流と協調をもって、個人の知識や技量の向上を図るだけでなく、後進の育成にも努めてまいりましょう。
日本易学連合会理事 能勢眞觀
この世の万物は変化すると申しますが、時代も変化し、この大きな宇宙の中の地球の動きですら一定ではない。何事も刻々と変化をしながら存在をしている。人生五十年と言われていたのが八十年となり、住宅も高層マンションが増えている。電磁波……というと白い集団を思い出しますが、先達の頃にはなかったものです。そのような中で私たちは運命を考えていかなければならない。何を基準として判断するかで、さまざまな立場に分かれる人たちもいます。やり方は違っても目的は一つで、そういう大きな変化の中で生きている、私たち現代の人間をどのように明るい未来の中に導いていかなければならないか。時代の変化、社会の状況や価値観の変化に応じて、学説は進化していかなければならない。
今後も変化する要素を視野に入れて、社会環境、時代の要請に合った形に運命学を作っていくこともまた私たちの今後のテーマでしょう。今後自然環境、また時代の流れに沿った運命の見方を変えていくか、大きな課題がまだまだあると思います。
■ 全日協設立記念祝賀会
懇親パーティー、交流と協調を期して盛会に
占い全日協の集い終了後、会場を大阪リーガロイヤルホテルに移し、300名を超す多数の方々が参加して全日協設立祝賀会が開かれました。
ピアノによるウエルカム演奏が流れる中、占い全日協の集い実行委員の能勢氏による開会の辞に始まり、続いて3団体の代表が挨拶。そしてご来賓の代表祝辞の後、各団体の副会長、顧問が揃って壇上で乾杯の音頭をとって全日協設立を祝いました。
会を盛り上げたのはKEITО ОKA氏による大仕掛けのイリュージョンマジック。会場を巻き込んでのアトラクションに、参加者も不思議の世界に引き込まれました。各会派を超えての交流が続く中、占い全日協の集い実行委員長の易八大氏により閉会の辞が述べられ、名残を惜しみながら、更なる全日協の発展を期して全員で万歳三唱を唱和して会は終了しました。 以上

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