一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第7回 地相

赤部聖晃

6月6日 芒種

四神相応の地相

青龍(せいりゅう・東方を司る神)、白虎(びゃっこ・西方を司る神)、朱雀(すざく・南方を司る神)、玄武(げんぶ・北方を司る神)が四神(ししん)です。
 地相について書かれている『営造宅経』には、
「青龍とは左に流水あるをいい、白虎とは右に長道あるをいう」
と記してあります。
 自宅(家)を中心にして、玄関のある正面の左側(東)に川、河(流水)が流れ、右側(西)に大きい道路(長道)が通っている土地は、言葉を変えると、青龍が少し高く、白虎が少々低い土地は、住む人々に隆盛をもたらす吉相の地であると説いています。
 同書にはまた、
 「前に低地あるを朱雀といい、後ろに丘陵あるを玄武という」
とも述べています。
 自宅(家)中心にして、玄関のある正面(南)が低く、家の裏側(北)が高い土地は、言葉を変えると、朱雀は開け、玄武が山となっている土地は、財産と長寿の吉相の地であると推奨しています。
 四神相応の土地とは、良い勢力があり、豊かで精気が感じられる理想的な地相をいいます。(図1

図1