一般財団法人 東洋運勢学会

特集・節気刊運勢学

第19回 五行易

易 八大

12月7日 大雪

五行易の占い方

①占的(占う目的)を定める

五行易を用いて占うときには必ず、占う目的を明確に決める必要があります。例えば、

  • 今日の運勢はどうか(総体運)
  • 金運はどうか(投資、入金、貸金は戻るか、売上げは良いか、ギャンブルで儲かるか)
  • 健康運はどうか(体調はどうか、食欲不振は病気か、重病かどうか)
  • 男性運(女性より)と女性運(男性より)はどうか
  • 恋愛関係うまく行くか、結婚の可能性はあるか

など、「占う目的」「占うこと」を確認して下さい。

②占う月を確定する

次に、「占う月」が何月かが重要となります。
当節気刊運勢学でも用いられているように、 毎月の四日から十日位の間に二十四節(小寒、立春、啓蟄、清明、立夏、芒種、小暑、立秋、白露、寒露、立冬、大雪)があります。これは「節入り」といっており、例えば立春は二月ですが節入りの立春の日から二月になり、節入りの前日は一月の月となりますから注意してください。節入りの前の日は前の月であることを心がけて下さい。

③占断を得る

「占う事」と「占う月」が決まりますと、占断を得る手続きに入ります。今回は、本を用いて占断を得てみることにしましょう。 まず、あなたの手元に、辞書等、300頁程度あり、全ての頁に頁番号が付されている本を御用意下さい。

次に、「占う事」を念じ、天に祈りながら無心無欲の心境で、閉じた本を開きます。

本を開いて頁数を出して確認して下さい。例えば百五十六頁でしたら、これを8で割りますと、19で割れて、6余ります。この6の数字を記して下さい。次にもう一度、本を開いて頁数を出して確認して下さい。第二面目の頁数が百二十二頁でしたら、これを8で割ると、15で割れて2余ります。この2の数字を記して下さい。第一面目の6と第二面目の2とを並べると、「6-2」という数字の組み合わせが完成します。

この組み合わせを、この表 に照らして判断して下さい。
「6-2」の組み合わせは、No.10番の水沢節です。水沢節のところを見ますと、総合運、健康運、金銭運、男性運、女性運の欄がありますから、占う事と占う月を照合します。そこに記載されたマークから、◎は最も良く、○は良く、△は普通、▲は悪いと判断ができます。8で割り切れる時は8の数となります。

プロが実際に専門的に占うときには、年月日の十干、十二支を中心にして、陰陽、五行(木火土金水)の相剋、相生、十二支冲、十二支合を十分駆使、活用し、六十四卦の変化も取り入れ複雑なものを判断するのですが、今回は五行易の普及のため、月を中心に六十四卦の変化を除外した簡単な初心者向けの占法を工夫しました。
気軽に自分の事を占い、未来の吉凶を知ることで災いを逃れ、開運する方法として活用できることを眼目におきました。平易な簡明さを実感理解し、ご活用ください。

少し発想を変え毎日の干支と五行でみますと、月より一層精密度も高くなるのは明確で、十二支をよく理解している読者は、日の十二支を中心にみることも可能です。